25/26シーズンが始まりました。
- 9/26/2025: Oper Frankfurt / Simone Di Felice
プッチーニ:『マノン・レスコー』
『マノン・レスコー』はプレヴォの原作とマスネ版のオペラを観ていたのと、妻がアマチュア団体でやっていたので興味を持ち、フランクフルトに旅行がてら観てきた。音楽はプッチーニだけあってやはり(有名な間奏曲をはじめ)非常にいいのだが、名場面をかいつまんだ構成になっている台本がちょっと物足りない感は否めなかった(特に、結局マノンがデグリュを愛するようになった共同生活の場面−−マスネ版では最初の感情的なピークになっている誘拐のシーン−−がまるまる端折られて1幕と2幕の間に追いやられている所)。フランクフルトのオペラは数年連続でドイツの批評家団体の「今年のオペラハウス」に選ばれているだけあって制作チームが優秀なのだろうか、演出はスタイリッシュな現代読み替えでよかった(舞台中央にどでかいLOVEという文字が最初から最後までそびえている)。劇場は戦後のモダニズム建築で、メトロポリタンとかに近い趣を感じたが、シャンデリア付きの宮廷劇場に慣れてしまった身からするとやや殺風景に感じた(フランクフルトらしいと言えばそう)。
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